副首都構想とはまた異なる“キャンプ那須構想”の詳細について解説します。

キャンプ那須構想

キャンプ那須構想は副首都構想の中で候補が挙がっているひとつで、栃木県の那須エリアを副首都として開発するのではなく、災害時に東京(首都)のバックアップを行うエリアにする構想です。

 

大阪の副首都構想が議論されていた当初は、大阪府のほかに愛知県が有力候補に挙がっていて、那須はあくまでも一時的なパックアップに特化したことから「キャンプ那須」の名称が使われていました。

 

また、東京の首都機能が停止した場合、皇居に代わる行宮も必要になることから、その候補地として双京構想と並んでキャンプ那須構想が有力な候補地の1つとして注目を集めています。

 

 

那須が候補地に挙がる理由

 

皇居に代わる行宮として見た場合、那須には複数の御用邸があるものの、歴史や東京以外で御所を有する特性から双京構想(京都)の方が適正が高いと言えます。

 

仮に双京構想が実現した場合、災害やテロ発生などの緊急時に限定せず、実際に皇族に住んでもらって定期的に皇室行事を東京と京都に分散して行う計画が行われています。

 

京都に並ぶ有力な候補地として那須が注目される理由の一つは、対テロ対策への適正です。

 

仮に東京の首都機能が停止するような事態になれば、日本全体がパニック状態になる可能性があり、首都機能停止の原因がテロであれば戦争に発展する恐れも出てきます

 

テロで日本が崩壊するイメージ

 

そうなった場合、山に囲まれている那須の場合は、主要な道路を封鎖することで警備をしやすいメリットがあります。

 

つまり、首都機能および皇室の機能を分散する他の副首都構想とは違い、キャンプ那須構想は有事の際に限定した一時的な避難場所およびバックアップ施設としての需要が高いです。

 

那須塩原市および栃木県は副首都構想の誘致によって環境整備の財源が入ることを期待し、積極的なアピールを行っています。

 

 

キャンプ那須構想の議論は一旦ストップ?

 

副首都構想は昔から議論をされていて、2019年時点では大阪で進める方向性が強まっていますが、キャンプ那須構想については2012年に2回の策定プロジェクト会議を行って以来、話が止まっています

 

複数の候補地が挙がる中で、副首都の有力候補の大阪が都構想で話題になっていたことや、国そのものがキャンプ那須構想のような有事に限定したバックアップ拠点ではなく、分散した首都機能の実現を優先する方向性を示したことが議論の止まった原因です。

 

首都機能が停止した東京

 

大阪の副首都が正式決定して具体的な副首都機能の構築に着手すれば、キャンプ那須構想が再燃する可能性がありますが、現時点では副首都構想を決めることの方が優先順位が高くなっています。

 

キャンプ那須構想の実現する可能性は、大阪副首都構想が実現した時点における国際的なテロリスクの大きさに左右されるかもしれません。

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